手作りのいちじくバターとフローズンいちじくを使った、甘みと塩みが絶妙に調和したリッチなフレンチトースト。秋を先取るひと皿です。
あつあつのフレンチトーストの上でじゅわっと溶けるいちじくバター。いちじくをローストすることで味と香りが凝縮され、秋にピッタリのこっくりした味わいに。
いちじくバターには、ブランデーや、ラム酒などお好みの洋酒を加えて作るのもオススメ。食べる時にフレンチトーストの熱でふわっと香りが立ち上がって、お洒落な大人の味に変化します。
仕上げに凍らせたイチジクを添えることで、サクッとしたいちじくのおもしろい食感と、キャラメルのカリカリした食感との違いや温度変化も楽しめます♪
材料(2人分)
フローズンいちじく
- いちじく2コ
※フローズンいちじくは一晩冷凍するため、前日に仕込む
いちじくバター
- いちじく4コ(約280g)
- てんさい糖適量(50g程)
- 有塩バター100g
フレンチトースト
- バゲット(3㎝の厚さに切ったもの)4枚
- 〈卵液〉卵2コ
- 〈卵液〉てんさい糖15g
- 〈卵液〉はちみつ30g
- 〈卵液〉牛乳200ml
- サラダ油(オリーブオイルなどお好みの油で代用可)小さじ1
- てんさい糖 (グラニュー糖で代用可・キャラメル用)10g
- 有塩バター10g
作り方
フローズンいちじく
ヘタを切り落として縦に10等分のくし切りにする。
オーブンシートを敷いたバットに並べて一晩冷凍する。
いちじくバター
<下準備>
・オーブンを110℃に予熱しておく。
・ボウルにバターを入れ、室温に戻して柔らかくしておく。※液状に溶かさないよう注意
いちじくは優しく水洗いし、ペーパーで水気をとる。ヘタを切り落とし、縦に8等分のくし切りにする。
ひとつずつ手に取り、パン粉付けの要領で、切った断面にてんさい糖をまとわせ、クッキングシートを敷いたオーブンプレートに並べる。
110℃のオーブンで1時間10分、乾燥焼きする。焼けたらプレートに乗せたまま完全に冷ます。
※途中40分くらいで一度扉を開けて蒸気を逃す。
※乾燥焼きすることで水分を飛ばし、いちじくの味と香りを凝縮する。
いちじくから出てきた果汁と一緒に、バターが入ったボウルに移す。ゴムベラで果肉を半分に切りながら切り混ぜる。汁気とバターが分離しているので、パタパタと勢いよく混ぜて乳化させる。
※お好みでラム酒やブランデーを加えてもgood ♪
半分に分けてそれぞれラップで棒状に包む。(2本できる。)
ジッパー付き食品保存用袋に入れて冷蔵庫で冷やし固める。
※ラップと食品保存用袋で二重にすることで匂い移りを防ぎます。
※使う時はラップごと包丁で切ると綺麗にカットできます。ラップの取り残しに気をつけてください。
レシピのヒント
バターの包み方
フレンチトースト
卵液を作る。ボウルに卵を割り入れ、泡立て器をボウルの底につけたまま、白身が切れるまでよくほぐす。
てんさい糖、はちみつを加え混ぜ、牛乳を加えて混ぜる。
バットやタッパーに卵液を移し、バゲットを浸す。冷蔵庫で30~40分おき、途中上下を返してよくしみ込ませる。
フライパンを中火で温め、サラダ油を回し入れる。てんさい糖を全体に振り入れて、バゲットを入れる。
蓋をして中火弱で焼き目がつくまで焼く(約2~3分)。裏返して弱火にし、中まで火を通す。全体で3~4分かけて、じっくり焼くのがコツ。
※バゲットは焼く前にもう一度上下を返して卵液をしっかりまとわせるとよりジューシーに!
※裏返したら蓋をしないのも大事なポイント!表面がキャラメルでパリっと焼き上がります。
※しっかり焦げ目をつけると、心地よい苦味とコクが加わり味に深みがでます。さらにカリカリ感も出るので食べ飽きません。
軽く押してみて、中から卵液が出てこなけなればOK。器に盛り、いちじくバターを乗せて、フローズンいちじくを添える。
レシピのヒント
フレンチトーストの焼き方
あとがき
仕上げに添えるいちじくに味のパンチが足りず、マリネしてみてもなんだかしっくりこず…悩んだ末にたどり着いたのが、まさかの冷凍! 「やっぱりフレッシュを添える方が印象もよいでしょ?」っと思ったのですが、食べてみて即決。冷凍することで細胞が壊れて味を濃く感じる結果に!ここで味の濃いフレンチトーストに負けてしまっていた、いちじくの水っぽさをクリア!さらにフレンチトーストとの温度の対比がうまれることでお皿の上でリズムの変化ができ、途中で食べ飽きないというメリットも♪ パティシエとしては、レストランデザートとして、熱々のフレンチトーストにはアイスクリームを添えたかったので、すべてが解決しました。いちじくを冷凍して食べたことってありますか?騙されたと思って、ぜひ一度試してみてください!笑