
甘酸っぱいいちごと、ふわっと立てた上品な甘さの生クリーム。軽く焼き色をつけて香ばしさを出したメレンゲのサクサクした食感、バジルの爽やかな香りがこのひと皿をぐっとまとめて、春の訪れに心が踊るような魅惑のデザートに♪
材料(2人分)
メレンゲ(作りやすい分量)
- 卵白90g (Mサイズ約3コ)
- グラニュー糖 A100g(30g,30g,40gに分ける)
- グラニュー糖 B90g
- コーンスターチ5g
- りんご酢 ※15ml(小さじ1/2杯)
※1 レモン汁でも代用可。
いちごソース
- いちご12粒
- グラニュー糖小さじ1
- りんご酢※小さじ2
今回はいちごは紅ほっぺを使用。
※ レモン汁でも代用可。
バジルオイル
- バジル(葉のみ)約6g
- EXオリーブオイル大さじ3
盛り付け
- 水切りヨーグルト(無糖)※80g
- 生クリーム (乳脂肪35%) 100ml
- グラニュー糖5g(生クリームの5%)
- バジル(新芽)適量
※ 今回は、約6時間水切りしたものを使用。
作り方
メレンゲ
<下準備>
・使用する器具に油分や水分が残っていないか確認する。
・卵黄と卵白を丁寧に分け、卵白は冷蔵庫で冷やしておく。
・グラニュー糖B(90g)とコーンスターチを合わせ、よくなじませる。[★]
・オーブンを110℃に予熱する。
※ 器具に少しでも油分や水分が残っていたり、卵白に卵黄が混ざるとうまく泡立たくなるので注意。
ボウルによく冷えた卵白を入れ、ハンドミキサーでコシが切れてふわっとするまで泡立てる。
グラニュー糖A(30g)を加え、やわらかい角が立つまで泡立てる。
※ グラニュー糖は卵白の気泡を安定させ、メレンゲがぼそぼそと分離するのを防ぎます。しかし、入れすぎると泡立ちが悪くなり、粘りが出てボリュームが出せません。そのため、加えるタイミングと量(3回に分けること)がとても重要です。
グラニュー糖A(30g)を加え、角がピンと立つまで泡立てる。
グラニュー糖A(40g)を加え、ハンドミキサーを垂直に立てて低速で1分ほどキメを整える。
[★]を全体に振り入れ、ゴムベラでボウルの底から返すように切り混ぜる。混ぜすぎるとダレてしまうので、粉気がなくなればOK。
りんご酢を回し入れ、気泡をつぶさないよう優しく切り混ぜる。全体がなじんだらOK。
※ 酢などの酸性のものを入れることで、アルカリ性の卵白が中性に寄って泡が安定します。形をキープしやすくなり、焼き縮みを防ぎます。
クッキングシートを敷いた天板に、スプーン2本を使ってメレンゲを落とす。110℃に予熱したオーブンで約2時間焼く。
※ 絞り袋を使って1cm厚くらいの渦巻き状に絞り出すのも、効率がいいのでオススメ。
※ メレンゲの中央をスプーンでくぼませると火の通りがよくなり、焼き時間を約1時間半に短縮できます。
焼き上がったら1つ取り出し、火の通りを確認する。シートから綺麗に剥がれ、軽ければOK。割って生焼けがないか見るとより確実。
※ 火が通っていない場合は、様子をみながら+30分、さらに+15分と焼き時間を追加してください。
※ 焼き上がったらそのままオーブン内で冷まします。湿気やすいので、冷めたらすぐに乾燥剤と一緒に密閉容器や食品用保存袋にいれてください。
レシピのヒント
メレンゲの混ぜ方
泡立てはじめはハンドミキサーを斜めに構えて空気を抱き込むように。泡立っていくにつれて垂直に構えるようにすることで、きめ細かな気泡に整えることができます♪
いちごソース
いちごはヘタを取り、半分は縦に4つ切り、もう半分は輪切りにする。
輪切りにしたいちごのうち、先端とヘタ側の部分はすり鉢などでピューレ状にする。
※形が綺麗な部分を残しておく。
輪切りいちご、いちごピューレ、グラニュー糖、りんご酢をスプーンで和える。味をみて、グラニュー糖と酢の量を調節する。
※ メレンゲが甘いので、グラニュー糖の量はいちごの風味を際立たせる程度に抑え、少し酸っぱめにするのがポイント!
バジルオイル
バジルの葉とオリーブオイルをミルミキサーに入れ、ピューレ状にする。
ピューレを耐熱容器にあけ、電子レンジで温める。すぐに沸騰するので吹きこぼれないよう、数秒ずつ(600Wで3〜5秒程度)こまめに温める。鮮やかな緑色になればOK。
コーヒーフィルターの上に全て流し入れ、静かに濾す。
※ 今回は濾したオイルだけを使用します。ペーパーに残ったペーストは、粉チーズと混ぜればジェノバペースト風に♪スープやパスタにGood!
盛り付け
ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、底を氷水にあてながらハンドミキサーで6分立てにする。
メレンゲを手で割る。大小様々なサイズにすると、食感の違いがでて楽しい。
お好きな器に、水切りヨーグルト、生クリーム、メレンゲ、いちごソースを「ぐちゃぐちゃに混ぜたように」バランスよく盛り付ける。
最後にバジルオイルを回しかけ、バジルの新芽を飾る。
※ イートンメスはぐちゃぐちゃに混ぜて食べるのが特徴のお菓子です。本来はラフに盛り付ますが、どこを食べても全ての材料が口に入るようにバランスよく盛り付けると、ワンランク上の味わいに。
レシピのヒント
盛り付け方
あとがき
私がイートンメスに出会ったのは、パリ16区にカフェを立ち上げた時。オーナーがロンドンのBARで働いていた頃に食べたことがあり、それをリクエストされたことがきっかけ。初めて聞いた時は「イートンメス??なにそれ?」となりました。笑
イートンメスは、メレンゲ、生クリーム、いちごが主な材料です。これと全く同じ材料でできたデザートに、フランスでもよく聞く「パブロバ」があります。「あ!それなら聞いたことある」となった人もいるのでは?
私は、スプーン1本で気軽に食べられるイートンメス派。今回のレシピでは、家庭的なデザートからワンランクアップでバジルオイルをプラス。いちごとバジルは相性が良いので、ぜひ試してみてください♪
イートンメス(Eton Mess)とは?
イギリス発祥のお菓子。
「イートン」は、イギリスの名門パブリックスクール「イートン校」のこと。「メス」は、「ぐちゃぐちゃ」「ごちゃ混ぜ」「乱雑」といった意味があります。
メスという言葉の通り、全部ぐちゃぐちゃに混ぜて食べるのが特徴。ぱぱっと手軽に作れるような、家庭的なおやつといったイメージです。
季節のフルーツを使うこともありますが、定番はいちご。イギリスのいちごは初夏に旬を迎えるため、イートンメスも初夏のデザートとして親しまれています。
パブロバ(Pavlova)とは?
ニュージーランドまたはオーストラリアが発祥とされるお菓子。
名前の由来は、20世紀初頭に活躍したロシアのバレリーナ「アンナ・パヴロワ」と言われています。
メレンゲを砕いて混ぜるイートンメスに対し、パブロバはメレンゲの上にクリームやフルーツを盛り付けます。いちごに限らず季節に応じてフルーツも様々で、見た目はケーキのように華やか。湿気に弱いメレンゲにあわせて表面をチョコでコーティングしたり、マスカルポーネ入りのかっちりした生クリームを絞るなど色々なアレンジがあります。
フランスではパティスリーのショーケースに並んでいることが多く、パリのカフェでもちょこちょこ見かけましたが、ナイフとフォークで上品にいただくようなお菓子でした。