レシピ

みかんコンフィの濃厚ガトーショコラ

Aya

この記事を書いた人

Aya
パリの元パティシエ・2児のママ

大好きなオランジェット(オレンジコンフィのチョコレートがけ)をイメージして、身近で親しみのあるみかんを使ったガトーショコラを作りました♪
カカオパウダーの配合が多く、小麦粉を入れないので濃厚な仕上がりに。

ガトーショコラは、別立てでメレンゲを加える方法がオーソドックスですが、冬場はチョコレート生地が冷えて扱いづらいので、失敗しにくい共立て法を採用しました。この方法は、ほの温かい卵生地をチョコレートに合わせるので混ぜやすく、デリケートなメレンゲも使用しないのでとっても簡単です。

材料

みかんコンフィ

  • みかん ※300g
  • グラニュー糖120g (みかんの重量の40%)
  • ブランデー25ml

みかんコンフィのガトーショコラ(22cm×9cmパウンド型1台分)

  • チョコレート※150g
  • みかんコンフィ100g(シロップを切る)
  • 生クリーム(乳脂肪分35%)90ml
  • 無塩バター45g
  • カカオパウダー(純ココア)50g
  • 全卵(Mサイズ)3コ
  • グラニュー糖90g

<Aya おすすめグッズ>
・貝印 / B-nat スリムパウンド型 M
・カンダ / kan シリコンキッチンヘラ

作り方

みかんコンフィ

<下準備>
• みかんは丁寧に水洗いしておく。
• グラニュー糖は3等分しておく(40g×3)

鍋にたっぷりの水、みかんを入れ火にかける。沸騰したら弱火で3分間ゆで、みかんを取り出して湯を捨てる。これを3回繰り返して、アクをしっかり抜く。

みかんの熱が取れたらヘタの部分を下にして4等分し、中心のワタの部分を斜めに切り落とす。さらに半分に切って8等分のくし切りにする。

ボウルにみかんを入れ、グラニュー糖40gを全体に振りかける。ゴムベラで混ぜ、砂糖を馴染ませる。

みかんを鍋に移して火にかける。耐熱のゴムベラで鍋底を混ぜながら、砂糖を溶かして果汁を引き出していく。汁気が出てきたらクッキングシートで紙蓋をし、弱火で15分煮る。そのまま完全に冷めるまで半日以上おく。

※ 果汁が出てくるまで鍋底が焦げないよう火加減に注意。

グラニュー糖40gを加え混ぜ、軽く沸騰させたら弱火で15分煮る。また半日以上おく。

グラニュー糖40gを加え混ぜ、軽く沸騰させたら弱火で15分煮る。さらさらだったシロップに少しとろみがついて、みかんが透き通っていたらコンフィの完成。熱いうちにブランデーを混ぜあわせて紙蓋をし、完全に冷ます。

※ シロップに濃度が足りない場合は、シロップだけを煮詰めてみかんを戻し再度冷ます。

清潔な保存ビンに移して密閉し、冷蔵庫で保存する。2週間ほどで使い切るようにする。

みかんコンフィのガトーショコラ

<下準備>
・型にクッキングシートを敷いておく。
・湯せん用のお湯を温めておく。
・オーブンプレートと一緒にオーブンを180℃に予熱しておく。
・みかんコンフィを刻んでおく。

ボウルにチョコレートを入れ、湯せん(60℃くらい)にかけて溶かす。

※ チョコレートは50℃を越えると風味を損ねてしまうので、温度計で確認しながら溶かしてください。

鍋に生クリームとバターを入れ、沸騰させないように60℃くらいまで温める。(ボウルにいれて電子レンジなら600Wで約1分)。チョコレートのボウルに4回に分けて加え、都度ゴムベラでしっかり混ぜて乳化させる。

※ 一度に加えると分離するので少しずつ。しっかり混ぜてツヤが出て滑らかな状態になったら次を加えるようにする。

カカオパウダー(純ココア)をふるいながら加え、よく混ぜて馴染ませる。

別のボウルに卵を解きほぐし、コシが切れたらグラニュー糖を加え混ぜる。

卵のボウルを火からはずした湯せんにかけ人肌程度に温めながら、ハンドミキサーでふわっとするまで泡立てる。生地が白っぽくもったりとして、ツヤが出て8の字がしっかり残るくらいになったら、低速で1分間混ぜてキメを整える。

チョコレートをもう一度湯せんにかけて40℃まで温める。

※ チョコレートの温度が低いと流動性がなくなって卵と混ざりにくくなり、混ぜる回数が増えて気泡を潰してしまうため、ここで温め直すのが最大のポイントです!

チョコレートのボウルに卵生地の1/4量を加え、ホイッパーでぐるぐる気泡を気にせずに混ぜる。さらに1/4量を加えて、今度は底からすくい上げるように混ぜる。

動画でみる(0:00~0:52)

※ あらかじめ卵生地の一部を加えておくことで、チョコレートと卵生地の比重が近づき混ざりやすくなります。

ゴムベラに持ち替えて、チョコレートのボウルにみかんのコンフィを混ぜ合わせたら、残った卵生地のボウルにチョコレート生地をすべて加え、底からすくうように混ぜ合わせる。混ぜムラがなくなればOK。


※気泡を潰さないよう優しく混ぜる。

クッキングシートを敷いた型に生地を流し入れる。表面の気泡が潰れて色が変わっている部分を、ゴムベラの先でクルクル混ぜ周りと馴染ませる。
低い位置から2~3回落として、余分な気泡を抜く。

180℃のオーブンで約25分焼く。焼き上がったらすぐに低い位置から4~5回落として、余分な水蒸気を抜き焼き縮み(腰折れ)を防ぐ。

動画でみる

※あまり高い位置から落とすと表面に大きなヒビが入ってしまうので注意。

型に入れたままケーキクーラーに乗せて、完全に熱が取れるまで冷ます。

※冷めると表面が少し落ちて、自然とヒビが入っていきます。

冷蔵庫で3~4時間しっかり冷やしてから、型と型紙をはずす。
端を落として2cmくらいの厚みにカットする。
軽く常温に戻して食べてもいいし、冷たいままでも、お好みで。

※ しっかり冷やすと濃厚な質感になり、カットもしやすくなります。包丁をお湯で少し温めるとより綺麗にカットできます。

レシピのヒント

生地の混ぜ方

〈手順8〉0:00~0:52

レシピのヒント

焼き上がり 型の落とし方

あとがき

円安の影響でチョコレートの値段が高騰!
製菓材料店にいくとびっくりするようなお値段ですが、日本にも海外老舗ブランドに負けないようなBean to Barの大東カカオ株式会社(1984年創業)があって、今回のチョコレートで使用しています。フルーティーで酸味と苦味、甘みのバランスがとてもよくて、価格もぐっと抑えられるので愛用中です。
バレンタインデーも近づいてきたので、是非作ってみてほしい焼き菓子です。

Aya

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パリの元パティシエ・2児のママ

飲食の仕事と育児の両方を愉しみながら、デザートやお菓子のレシピ開発をしています。 旅好き。コーヒー好き。食育、有機食材に関心大。ヴィーガンやグルテンフリー、ラクトースフリーでも美味しいお菓子レシピを研究中。

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