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編集拠点のある関東地方は、9月になってもまだまだ夏はこれからだと言わんばかりの暑さ…。冷たいものが食べたい…フルーツをたっぷり使ったみずみずしいかき氷が…!
必死にフルーツを使ったかき氷情報を集めたところ、素敵なかき氷カフェを見つけました。場所は長野県須坂市。期間限定のかき氷カフェ『くだものと僕』がありました。このネーミングは間違いない…!
オーナーは東孝典さん。東京の飲食店で働いていた経験を活かしながら、フルーツの魅力を活かした個性的なメニュー作りをし、マルシェやイベント出店で活動されているそうです。オーナーの話を聞きながら、趣向を凝らした絶品フルーツかき氷をいただきました!
フルーツの魅力溢れるかき氷
まずはご覧ください。この宝石のような色とりどりのかき氷たちを…。
かき氷「葡萄」 ¥1,600
須坂市にある中村農園さんの、巨峰とナガノパープルを使用した濃厚なシロップに、シャインマスカット、ナガノバーブル、クイーンルージュを贅沢にトッピング。3種の食べ比べも楽しめる逸品です!味の引き締めとして、すだちの皮のすり下ろしと果汁が使われているそうで、キリッとした風味がとても爽やか。
かき氷「黄金桃」 ¥1,300
爽やかな酸味と濃厚な甘さの黄金桃に、オレンジの風味をつけたシロップを使用しているそう。黄金桃の果肉はとるける柔らかさで、かすかにマンゴーのようなトロピカルな香り。黄色一色の中に、種のまわりの赤い果肉が映えます!品種名がメニュー名になっているのも、特徴が出ていていいですね。
かき氷「桃アールグレイマリネ」と「プラムとプルーン」の「2種盛り合わせ」 ¥1,500
2種の盛り合わせで、桃・プラム・プルーンのバラ科フルーツのパラダイスを生み出してしまいました!かき氷は、お好きな組み合わせで2種盛りにすることもできるので、自分好みの贅沢な1杯が作れます。
「桃アールグレイマリネ」は、桃にアールグレイの細かい茶葉をまぶしています。桃とアールグレイが合わさる芳醇な香りにうっとり。桃の品種は幸茜でした。パリッとした歯応えのある食感もよかったです。「プラムとプルーン」で使っている品種は、秋姫・太陽・サマーキュート。濃厚な香り、酸味、甘味が口いっぱいに広がり、なんとも魅惑的な味わいでした。
今回選んだかき氷には、信州産のフルーツがたくさん使われています。他にも、「桃」、「苺」、「キウイジンジャー」があります。ドリンクメニューには、「やまももソーダ」など気になる珍しいフルーツを使ったものも!時期によって扱うフルーツや品種が異なるため、訪れるときによって違うメニューになるそうです。
かき氷には、温かい烏龍茶もついてきます。フルーツとの味や香りの相性を考えて、口当たりがまろやかな台湾烏龍茶を使っているそうです。冷たいかき氷を食べた後に飲むとほっとしますね。
『くだものと僕』をはじめたきっかけ
オーナーの東孝典さんは、都内の飲食店で働いた後、知人のカフェの手伝いをきっかけに長野にこられたそう。「長野に来たときにプルーンとかプラムっていうのを初めて食べたんですね。それで、あ!これ美味しい!と感じまして。」と、長野のフルーツとの出会いを語ってくれました。
知り合いのお店で働きながら、個人でマルシェやイベントで店舗を持たずに活動している人たちとの出会いもあって、「自分もここのフルーツを使って何かやってみよう」と事業を立ち上げたそうです。土地柄、移住の方が多く、ご自身と同じような境遇の方が多いのも励みになったと仰っていました。
メニューのこだわりや仕入れについて
気に入っているフルーツや好きな品種についての話になると、次のように語ってくださいました。
「プラムで、1番早い時期に出て来る大石早生って品種があるんですけど、それはシロップにとてもいいですね。結構酸味が強くて、フルーティーな香りも強い。シロップは、甘いフルーツよりある程度酸味があった方が良いですね。」
確かに、酸味が強いプラムのシロップは味がくっきりしてとても美味しかったです。
仕入れは、直接長野の農家さんから買ったり、直売所で買ったりしているそう。フルーツの生産者の方と話される機会も多く、収穫時に少し傷がついてしまったものや、出荷規格に満たないものがたくさんあることを知ったそうです。直売所でもそういったフルーツがたくさん売っていて、「これを使ったらいいんじゃないか」と考え、味はいいけど規格外になってしまったものを積極的にシロップやジャムにしているんですって。時期や土地の美味しいフルーツはお客さんがよく教えてくれるそうで、そういった地元での温かいやりとりも楽しそうでした。
今後の『くだものと僕』の活動について
しばらくはお店を構えず、様々な場所へ飛び回りイベント出店する形を考えている東さん。仕入れの面から、フルーツを作ってる生産地の近くが良く、各地のフルーツの名産地を検討しているそうです。
夏場はかき氷を出されていますが、秋冬は東さんの出身地である、三重のみかんを使用したホットみかんジュースや、スパイスを合わせたホットりんごジュースなどを提供されています。どちらもちょっと珍しくて興味をそそりますね。ここにも、東さんらしい食材の選定や使い方、組み合わせなどを感じます。伺ってみたい方はぜひ、『くだものと僕』のSNSをチェックしてくださいね!
あとがき
『くだものと僕』は、大盛況で毎日行列ができているそう!この日も平日だったのですが、開店前から多数のお客様が並んでいました。食べて納得。これはここでしか食べれないなと感じました。使っているフルーツの品種や、食材の組み合わせ方など、オーナーの東さんのこだわりや工夫が詰まっています。地元の信州産フルーツをたくさん使っているのもすごくいいなと感じました。 何よりフルーツを食べているという充実感が本当に素晴らしく、大満足のかき氷でした!ひんやりさっぱり。また食べたい美味しさです!