芳醇な洋梨のポワレに、バニラ、ラムレーズン、チョコの甘い香り。そして香ばしいアーモンドが彩るひと皿です。クラシックなフランスのデザートをイメージしたアレンジですが、市販のバニラアイスとラムレーズンチョコレートを使ってお手軽レシピに仕上げています。
材料(2人分)
洋梨のポワレ
- 洋梨 ※1コ
- グラニュー糖適量
- オリーブオイル小さじ1
※ 今回は、山形県産ドワイアンヌ・デュ・コミスを使用。ラ・フランスもおすすすめ!
ラムレーズンチョコアイス
- バニラアイス(明治 エッセル スーパーカップ)※11パック
- ラムレーズンチョコレート(ロッテ ラミー ) ※21本(約25g)
- お好みの板チョコレート10g
※1 お好みのバニラアイスでも代用可。
※2 ロッテ ラミーには洋酒が入っています。
市販のバニラアイスとチョコレートを使って本格レシピを簡単に!
仕上げ用
- アーモンドスライス適量
作り方
<下準備>
・オーブンを180℃に予熱しておく。
・アイスとチョコを混ぜるための容器(ホーローバットなど)を冷やしておく。
アーモンドスライスをオーブンシートを敷いた天板に薄く広げ、5分焼く。
一度天板を取り出して全体を混ぜ、また広げて5分程焼くと色ムラが少なく焼ける。
香ばしい香りが立ち、こんがり色づけばOK。冷めたら粗く砕いておく。
ラムレーズンチョコレートを5mm角くらいのイメージで粗みじん切りにする。
板チョコレートはそれよりも少し細かめのみじん切りにしておく。
※ 切り開いた牛乳パックの上で切るとまな板が汚れず、作業性も◎
※ ラムレーズンチョコは食感が柔らかいため、パリパリした板チョコで食感をプラス。
バニラアイスを電子レンジ(600W、約10秒)にかけて少し柔らかくし、冷やしておいた保存容器などにあけて刻んだチョコレート2種を混ぜ合わせる。冷凍庫で冷やし固めておく。
※ あらかじめ冷やしておいた容器(ホーローバットなど)を使うと、混ぜている間もアイスが溶けなくて◎
洋梨の皮をピーラーでむく。
縦半分に切り、ティースプーンを使って芯をくり抜く。軸と軸につながる筋の固い部分は、包丁をV字にいれて取り除く。軸周りに取り残した皮があれば、包丁で除く。
テフロンパンにオリーブオイルをまわし入れて火にかける。
バットにグラニュー糖を薄く広げ、洋梨の断面にグラニュー糖をつけ、しっかり熱したフライパンに断面を下にして並べ入れる。
※ 入れたらじゅわ~っと音がするくらいしっかり熱しておくのがポイント!
中火で焼いていると、果汁で表面の砂糖が溶けてシロップが出て徐々に色づいてくる。
透明なシロップが全体的に焦げたキャラメル色になるよう、フライパンの位置を調節しながら焼く。2~3分でさっと焼き上げる。
裏面は焼かず、スプーンを添えて、フライパンのヘリを利用し断面が上になるように洋梨を取り出す。冷凍庫で1分、表面を冷やす。
皿にアーモンド少量を滑り止めにおき、洋梨を断面を上にして置く。
アイスクリームをスペインやスクープを使って丸く抜き、洋梨のくぼみに盛る。残ったアーモンドを上から散らす。
あとがき
フランス語でフライパンのことを「ポワル」といい、「フライパンで焼く」ことを「ポワレ」といいます。フランス料理店でポワレという単語を見つけたら、ぜひこの豆知識を披露してみてください♪
ちなみに洋梨は「ポワール」といい、このレシピはポワールをポワルでポワレしたデザートです。(笑)
今回の洋梨は、時期の都合で「ドワイアンヌ・デュ・コミス」を使いましたが、ぜひ香り高い果物の女王「ラ・フランス」でも作ってみて欲しいです。
洋梨=ラ・フランスというイメージの人も多いかと思いますが、実は品種名なんです。
「ラ・フランス」という名前から、フランスが栽培の中心地だと思われがちですが、原産国フランスでは気候や自然環境がラ・フランス栽培に適しておらず、廃れてしまったとされています。実際現地でも見かけたことはなく、他の品種も日本のものよりかなり小ぶりでした。レストランに行くと、お肉の付け合わせなどでポワレやローストしたものがよく添えられていました。
フランスの古典的なデザートに、洋梨のコンポートにバニラアイスを添えて温かいチョコレートソースをかけた「洋梨のベル・エレーヌ(poire Belle-Hélène)」というものがあり、今回は洋梨の芳醇な香りをより楽しめるようにアレンジしてみました♪