
9/11(木)、都内某所で「食べチョク ぶどうグランプリ2025」が開催されました!「いちごグランプリ2025」に続き、今回もフルフムの編集長が審査員として参加させていただきました。
「食べチョク ふどうグランプリ2025」は、日本最大の産直通販サイト「食べチョク」を運営する、株式会社ビビッドガーデンさんの主催です。ぶどうの魅力や生産者の取り組みを広めることを目的としたイベントで、優れたぶどうを栽培している生産者さんを表彰します。
今回のエントリー数は、約70点。全国から選りすぐりのぶどうたちが集まっていました。
いちごのグランプリと同様に、プロの味覚審査・青果の成分分析も行われます。また、“お客様のもとに届くまでの体験”にも重きを置く食べチョクさんらしい評価軸として、パッケージの審査も。
生産者のための品評会「食べチョク ぶどうグランプリ2025」
審査の方法や注意点などの説明があり、「食べチョク」代表の秋元里奈さんから開催趣旨についてお話がありました。今回のコーディネートは様々なぶどうカラーをセレクトしたそうです。3色バッチリ揃ってますね!


今回の審査部門は、「深みのある甘さ部門」「さわやかな甘さ部門」の2部門でした。
審査員の審査内容や成分分析の結果は、生産者へフィードバックされます。品質のよいぶどうを選ぶだけでなく、生産者さんのためにもなるので有意義なイベントですね。
ぶどうの食味審査とパッケージ審査
審査員は、産地・品種・生産者名を伏せた状態で食味審査を行います。審査時間は120分。色、ハリ、甘味、酸味、香りなど複数のポイントを評価します。
そのまま食べたり、皮を剥いて食べたり、食べ方は自由。ふどうは甘みが強いので、お水で都度口の中を整えながら味わっていきます。


食味審査の後、パッケージ審査です。
生産者さんごとに工夫を凝らした個性的なパッケージが並びます。今回初めて見て驚いたのが、ぶどうの軸に水を入れた容器をつけて水分補給できるようにしているもの。ぶどうの鮮度や貯蔵性を保つための工夫も進化を続けていますね。

「ぶどうグランプリ 2025」気になる総合大賞は…!?

総合大賞に選ばれたのは、ツジファーム(山梨県)さんの「サンシャインレッド」!!

香りの良さと、しっかりした甘さ、バランスの良い酸味などが評価されています。色は透明感があって優しい赤色が美しいですね!
→その他の賞については、「食べチョク」の特設サイトをご確認ください。
最後に「食べチョク」代表 秋元さんへインタビュー

フルフム編集部(以下、編集部):今回「ぶどうグランプリ2025」を開催したきっかけを教えてください。
秋元さん(以下、秋元):日本国内だけでも、約100品種ものぶどうが栽培されていて、その中には、日本でほんの数人しか育てていない品種や、まだあまり知られていないけど味わい深くて美味しいぶどうもたくさんあります。
今回「ぶどうグランプリ2025」を企画したのは、そうした多様な品種それぞれの魅力や、それらを作る生産者のこだわりを知ってもらいたいと考えたからです。
編集部:表彰に「深みのある甘さ部門」「さわやかな甘さ部門」と2つの部門がありますが、理由をお聞かせください。
秋元:ぶどうは甘いものの方が一般的には受け入れられやすい、実際に甘い品種も増えてきています。
ただ糖度が高いという甘さだけじゃなく、甘さの中にも種類があったり、酸味や風味などの味わいもあります。単純に「糖度が高い=美味しい」という評価だけでなく、ぶどうが持つ多様な美味しさをしっかり伝えたい。そんな思いから、あえて2つの部門を設けて評価の基準にしました。
編集部:こうしたグランプリを通じて、食の世界や農業にどんな未来を描いていきたいですか?
秋元:お米といえば「コシヒカリ」、ぶどうといえば「シャインマスカット」。世間のイメージはどうしても一つの代表的な品種になりがちです。実際には、農家さんたちは多様な品種を育てていて、それぞれに違った魅力があります。しかし、その豊かさが十分に知られていないのが現状です。
しかもシャインマスカットも、今年のような暑さの影響で粒が小ぶりになるなど課題に直面しており、生産者は常に品種改良を重ねています。いわば「次世代のエース」になるぶどうも生まれてきています。
今回のグランプリをきっかけに、「コシヒカリ」や「シャインマスカット」のようなスター品種に加えて、もっと多様なぶどうが世の中で楽しまれるようになればと願っています。
編集部:最後に、フルフムの読者に向けて、フルーツをもっと楽しむ方法を教えてください
秋元:フルーツはまず見た目が華やかで、あるだけで気分が上がりますよね。
ぶどうは、包丁もいらないので、一番食べやすいですが、例えば、りんごは輪切りにして芯の部分を星型抜きでくり抜くスターカットにすると、皮を剥かずに食べられます。手間をかけずに食べる方法も一緒に知ると、もっと多くの人にフルーツの魅力を届けられるのではないかと思っています。
あとがき
ぶどうは基準の糖度も高く、評価はいちごよりも難しく感じました。香りも系統によって特徴があるのですが、その香りにも好みがあったり。
また、スーパーで購入したぶどうを基準に、エントリーされたぶどうの味を判定していきますが、またそのスーパーのぶどうも美味しいんです。全て”美味しい“の中で競い合っているのでとてもレベルの高い品評会でした!
