
マレーシアではライムを中心とした柑橘類を飲み物や食べ物に上手に取り入れています。
緑色のライムはビジュアルもとてもキュートで、レモンとはまた違った味わいやスッキリ感があります。
あまり注目されることはないけど、マレーシアのグルメを豊かにしているライム。
そんなマレーシアのライム事情や、おすすめのライムジュースについてご紹介します。
マレーシアで見られやすいライムの種類や特徴

マレーシアではライムのことを「リマオ(リマウ)」と呼びます。
都会でも田舎でも、スーパーや地元の市場(パサ)など、どこででも見られ、手に入れやすいアイテムです。
田舎では、ライムの木を自宅で植えている人も珍しくないので、田舎に住んでいる私たちはときどき「家で収穫されたライム」のお裾分けをいただくこともあります。
そんなマレーシアでよく見かけるライムの種類は、大きく分けて下記の3つだそう。
・カラマンシー
・カファアライム(こぶみかん)
・ニピス
私の個人的な感想としては、カラマンシーとニピスを見かける頻度が高いです。
カラマンシーとは?

カラマンシーは一般的にイメージするライムのサイズよりも1まわり小ぶり(スダチよりもさらに小さいサイズ)です。
市場で売られているときには、外観も果実も緑色をしていることが多いですが、日が経つと果実はオレンジ色に変化してきます。
マレーシアでライムジュースをオーダーしたときには、カラマンシーが使われている確率が高いです。
カラマンシーは「奇跡の果実」と呼ばれるほどに、ビタミンCが豊富な特徴があります。
カファアライム(こぶみかん)とは?
カファアライムは、カラマンシーに比べると少し大きめのサイズで、皮がボコボコしているのが特徴です。
見た目はボコボコしていますが、包丁で切ると、ライムらしい鮮やかな緑色の果実が現れます。
味も「まさしくライム!」といった強い酸味のある味わいです。香りがとても強いので、皮を料理の香り付けとして使います。
また、果実のほうは、酸味として使用されています。
ニピスとは?

スーパーでよく見かけるライムです。日本でも手に入るライムに極めて近い気がします。
私がスーパーで見かけたものは、ベトナム産でした。
個人的には、この種類のライムは料理やドリンクなどに使いやすいのでよく買っています。
マレーシアでのライムの使われ方
マレーシアではライムが一般市民の生活に大きく浸透しています。
主なライムの使われ方は、下記のとおりです。
・ライムジュースとして
・料理に添えて
ジュースとして
ライムジュースは「リマオジュース」と呼ばれ、マレーシアで人気のドリンクメニューの1つです。
私自身、マレーシアに来たばかりの頃、友人がリマオジュースをオーダーしていたので興味を持って味見させてもらって以来、大好きなメニューになりました。頻繁にオーダーしまくっています。
暑くて汗をかくことが多いマレーシアでは、頻繁にドリンク休憩することも少なくありません。
そんなとき、ビタミンCたっぷりのリマオジュースを飲むと、爽やかな気分になりリフレッシュできます。 また、ライムを絞った「アイスレモンティー(テ・リマオ・アイス)」やライムジュースに梅干しを入れたようなドリンク「アッサムボーイ(ライム・プルーンジュース)」も大人気です。
料理に添えて

マレーシアでは、ライムが料理に添えられてくることが多いです。
特に、ミーゴレン(炒めた麺料理で焼きそばのような存在)をオーダーすると、必ずといっても良いほどに横に添えられています。
ライムを絞って食べると、酸味の影響か、全体的に味がまとまり食べやすい気がします。
マレーシア人は、食べる前に料理全体にライムを絞って、しっかり混ぜて食べることが多いようです。
特にルールはないので、料理を食べすすめ、途中でライムを絞って味変することも可能です。
暑いマレーシアにぴったりのライムジュース(リマオアイス)は激甘?!
上記の項目でも紹介したように、ライムジュース(リマオアイス)はマレーシアでは人気のドリンクです。
マレーシアに来たときに試してもらいたいドリンクがたくさんありますが、リマオアイスもその中に含まれます。
オーダーするときのちょっとした注意点や、オーダーできるショップについて紹介します。
普通にオーダーすると激甘すぎる!
リマオアイスを普通にオーダーすると激甘に感じるかもしれません。
マレーシアでは唐辛子やカレー粉を使った辛い料理が多い影響なのか、ドリンク類が甘い傾向があり人によっては甘すぎると感じることも少なくありません。 大量のガムシロップが想像できるほどに甘いのです。
甘くない頼み方を紹介
「甘ったるいドリンクは苦手」「リマオの香りを楽しみたい」という方は、甘くないオーダーもできます。 例えば次のようにオーダーします。
「リマオ・アイス・クランマニス」(甘さ控えめ)、「レス・シュガー」でもOK。
「リマオ・アイス・コソン」(砂糖抜き)も。
クランマニスは「砂糖控えめ」にしたいときに使うマレー語です。
コソンは「0」という意味ですが、砂糖を完全に抜きにしてもらいたいときに使います(クランマニスとオーダーすると、ジュースを作る人の好みによって味が異なる場合も多いです)。 私は大体「リマオ・アイス・コソン」でオーダーしています。
ちなみに、温かいドリンクをオーダーしたいときは「リマオ・パナス」です。
「リマオ・パナス・クランマニス」(甘さ控えめ)、「レス・シュガー」でもOK。
「リマオ・パナス・コソン」(砂糖抜き)
これはアイスレモンティーをオーダーする時も同様です。 「テ・リマオ・アイス・クランマニス」などのように最後に「クランマニス」や「コソン」をつけましょう。
アルコールなしのモヒートも人気

マレーシアのちょっとおしゃれなレストランでは、ライムとミントを使ったモヒートをよく見かけます。
ただ、国教がイスラム教であるため、お酒を提供しないお店も多く、アルコールなしのモヒートが出されることも。
あっさりしていて、爽やかな味わいです。
ライムジュース(リマオアイス)をオーダーできるショップ
ライムジュースは、マレーシアのレストランやちょっとしたフードコート、屋台など、どこでもオーダーできます。
特に「ママショップ」と呼ばれるマレー系の料理とインド系の料理がミックスしたお店で飲むライムジュースは格別です。
「ママショップ」では、マレーシアらしいグルメも堪能できるため、ライムジュースと一緒に楽しめます。
お土産にもぴったりなライムの絞り汁

ライムを日本に持ち帰ることはできませんが、ライムの絞り汁をお土産にできます。
マレーシアのスーパーでは、ライムの絞り汁が売られているからです。
自分でジュースを作ったり、料理に使ったりできるので便利です。

大抵、ジュースコーナーではなく、調味料を売っているコーナーで見かけます。
ただ、ライムジュースに限ったことではありませんが、マレーシアで購入する商品は日本のように丁寧に作られていないことが多いため、飛行機の持ち運びに注意が必要です。
心配なら、ジップロックなどで厳重に梱包し、万が一液ダレしたときに他の荷物が被害を受けないようにしておきましょう。
まとめ
マレーシアのライムは、あまり注目されることがありませんが、どこででも手に入り人々の生活に浸透しています。
特にカラマンシーは小さくて控えめですが、とても安価で使いやすいので便利です。
ライムジュースや料理に使われることも多く、旅行で見かける機会も多いです。 私は爽やかなライムの香りが大好きで、一気に気分がリフレッシュするような気持ちになります。
また、疲れたときにリマオアイスをオーダーして飲むと、なんだか元気がみなぎってくるような気がします。
まさに「奇跡の果実」です。