
びわの日本二大産地のひとつ、千葉県南房総市にある「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」。ここでは、びわソフトやびわカレー、びわゼリーにびわドリンク、びわをモチーフにした雑貨まで!まさに“びわづくし”で、びわの魅力を存分に楽しめます!
さらに、タイミングが合えば「びわ狩り※」体験も可能です。
南房総で採れる房州びわは、明治42年から皇室に献上され続けられるほど高品質。びわは初夏の5月、6月が旬です。この季節だけの特別な味わいを目当てに、多くの人がこの地を訪れます。
※びわ狩りは天候や生育状況により実施内容が変更となる場合があります。おでかけ前には必ずご自身で農園にお問い合わせ・ご確認ください。

50種以上のびわの商品がずらり!
枇杷倶楽部の鈴木さんに、店内を歩きながらお話を伺いました。

フルフム編集部(以下、編集部):たくさんのびわの商品がありますね。
鈴木さん(以下、鈴木):はい。特産の房州びわを使ったオリジナル商品は50種類以上あります。お土産物なども含めると、それ以上になりますね。びわソフトクリーム、びわカレー、びわ葉茶、びわゼリー、びわキャンディーなどの食品はもちろん、びわ葉エキス配合のボディソープや、びわの香りのルームスプレーなどもあります。
その中でも一番の人気は、房州びわのピューレを使った「完熟びわゼリー」。房州びわの半実を贅沢に使用しています。



びわの果肉入りソフトと、びわを余すことなく使用したびわ茶
編集部:テイクアウトコーナーもびわづくしですね。
鈴木:道の駅といえば、ソフトクリームって言うお客様も多くて、ソフトクリームが一番売れています。おすすめは、びわの果肉が混ざったびわプレミアムソフト。さらに、オプションでびわのシロップ煮の半身をのせることもできて、びわを堪能できます。



産地で出会う多彩な品種
ホールに移動すると、そこでは新鮮な生のびわが販売されていました。6月初旬のこの日は、ハウス栽培の時期を終え、露地栽培のびわが中心に並んでいました。
編集部:ハウス栽培と露地栽培では、どんな違いがあるんですか?
鈴木:ハウス栽培のびわは、果肉がしっかりしていて甘みが強く、ジューシーです。一方、露地栽培は果肉がやわらかく、甘さの中にほどよい酸味もあって、また違ったおいしさがあります。
もともとびわは露地栽培から始まっているので、現在でも露地栽培の方が圧倒的に多いですね。品種によって向き不向きもあって、露地に適した品種、ハウスに向いた品種がそれぞれあります。
編集部:品種もいろいろあるんですね。
鈴木:代表的なのは「大房(おおぶさ)」という品種です。百貨店などに並ぶことが多いですね。ほかには「瑞穂」や「里見」といった品種もあります。「戸越(とごし)」なんていう珍しい品種もあって、これは市場には出回らないんです。「戸越が食べたい」という方がいたら、かなりのびわ通ですね。
ここでは、普段市場に出ないような、現地ならではの品種に出会えます。


運がよければびわ狩りも!
枇杷倶楽部では、びわ狩りを楽しむこともできます。天候や栽培状況によって実施の可否が決まるので、詳しくは枇杷倶楽部へお問合せください。
フルフム編集部が伺った日は、タイミングよく体験できました。
枇杷倶楽部から提携されている、富浦びわ園さんへ車で5分ほど移動し、いざ!びわ山へ!


軽いハイキング気分でやってきましたが、びわの果樹を育てている農園は、想像よりも険しい場所にあるようで…。急な傾斜の坂道が続きます。帰りは、カニ歩き推奨とのこと。

びわ山に到着し説明をうけました。びわ狩りは、30分食べ放題!熟したびわの見分け方は、被せてある袋が張っていて、下を向いているものだそうです。
やさしくつかんで、下がった実を持ち上げるようにするとポロッと簡単にとれます。簡単にとれるのも、熟したサインとのこと。



びわはたわわに実っており、大きな実がたくさん食べられました!甘酸っぱく爽やかで、これぞ初夏の味。かぶりつくと果汁が溢れ、いくらでも食べてしまえそうでした。
皮を剥く際に手に渋がついたり、びわは果汁が多く濡れてしまうこともあるので、手を拭けるものをすぐ取り出せるようにしておくのがオススメです!
大きなびわを10個ほど食べると満腹感が…!最高はなんど32個食べられた方もいるそう。
びわはシーズンが短く、スーパーにもあまり出回らないので、たっぷり食べられて本当に幸せでした。
色々なびわの楽しみ方ができる枇杷倶楽部!ぜひ初夏の旅先にいかがでしょうか?

千葉県南房総市富浦町青木123-1
Tel:0470-33-4611
営業時間:9:15-17:00
休館日:年中無休