
バナナは日本でも一年中普通に食べられますし、特別感のない果物です。
マレーシアでもバナナは、どこでも見かけ、人々に親しまれており生活には欠かせません。
彼らは、バナナをただ食べるだけではなく、料理やお皿などいろいろなことに使っています。
私もマレーシアに来て「バナナってこんなに甘かったの?」「こんなにたくさんの品種があったの?」「こんな食べ方があったの?」と驚くことばかりでした。
今回は私が衝撃を受けたバナナの実態について、紹介します。
マレーシアではバナナの木を日常的に見かける

バナナはマレー語で「ピサン」と言われ、マレーシア人に親しまれています。
首都クアラルンプールでさえ、コンクリートジャングルの街の中心地以外では、幹線道路の横に野生のバナナの木が生えている光景を目にすることも珍しくありません。
郊外ともなると、家の前にバナナを植えている家庭も多く、成長過程の小さなバナナの木や実をつけたバナナの木などを普通に見かけます。

フルーツマーケットでは、1房3〜10RMくらい(100〜350円ほど)で売られています(地域によって異なる場合もあります)。
1房に10本以上バナナがついていることもあり大量なので、一度買うとそう簡単には食べきれません。
田舎では、自分の家でバナナを収穫したり、ご近所さんに分けたりすることもあります。
私も田舎に住んでいるので友人が「お隣さんからバナナをもらった」と、分けてもらうことも多いです。
このように、マレーシアではバナナの木やバナナの果実に遭遇する機会が多いので、住んでいると当たり前の光景になってきます。
それでも、何度見ても、緑色のバナナの葉がマレーシアの常夏の青い空に生えていて「南国らしい光景だなあ」と惚れ惚れします。
マレーシアにはバナナの品種がたくさん!よく見かけるバナナを紹介!

私はバナナに関してそれほど深い知識はありませんが、マレーシア人は料理用、ケーキに入れる用、普通に食べる用など、それぞれの用途に合わせて選んでいるようです。
例えば、バナナケーキを焼くのが得意な友人はフルーツマーケットでバナナを選ぶ際「これはバナナケーキ用」など、品種を選んでいます。

マレーシアでよく見かけると言われているバナナの種類と、それぞれの特徴をまとめました。
・【ピサン・マス】小さいサイズで甘みと香りが強いことが特徴。マレーシアでよく見かける品種。フルーツマーケットでは必ずと言っても良いほどにおいているので、私が食べているのもこの品種が多いと思います。
・【ピサン・ベランガン】ピサン・マスに比べると、やや大きめのサイズ。甘さも控えめ。
・【ピサン・ラスタリ】酸味があり、果肉の色合いも少し白い
・【ピサン・タンドゥック】揚げ物などの料理に使われるバナナ。太くて角ばっている。
・【ピサン・アブ】ピサンゴレンというバナナの天ぷらにも使われる品種。(ピサンゴレンについては、下記で紹介しています)
・【サバ・バナナ(カルダバ)】食感がしっかりしているので加熱料理や、バナナチップに向いている。
フルーツマーケットでは、これほどのバナナの種類が並んでいることは稀で、多くの場合見かけるのはピサン・マスです。
ただ、一度大きいもの、ピンク色のもの、小さなサイズのものなどその辺に転がっており「バナナってこんなにいろんな種類があったんだ」と驚いたこともあります。
マレーシアのバナナはとにかく甘い!

マレーシアでは普通にそのままバナナを食べるのはもちろん(旅行中でも気軽に食べられるので、持ち歩いている人も多い)、いろいろな食べ方や使い方があります。
そのまま食べること以外の使い方を紹介します。
バナナケーキにして食べる
これだけバナナが簡単に手に入るのですから、当然と言えば当然ですが、マレーシアではバナナケーキをよく見かけます。
お菓子作りが好きな人は、ケーキやパンケーキの中にバナナを入れることが多いようです。
バナナの自然な甘みがあるので、砂糖を控えめにしても十分に美味しく、しっとりとしたケーキを楽しめます。
私の友人の中にもバナナケーキが得意な人が多く、それぞれ自慢のレシピを持っています。
ロティ・チャナイの中に入れる(ロティピサン)
マレーシアにはロティ・チャナイという独特のパンがあります。
小麦粉を練って作った生地を折りたたんで鉄板で焼き上げる独特のパンで、パイ生地とデニッシュの間のような食感です。
インド系のパンと言われていますが、マレー系のレストランでも普通に見かけます。
ロティ・チャナイの中に卵や玉ねぎ、魚が入ったバージョンなどいろいろな種類がありますが、バナナが入ったロティ・ピサンというバージョンもおすすめです。
ロティ・チャナイの中に、中に甘くてとろりとしたバナナが入っているので、デザート感覚で楽しめ、小腹が空いたときなんかにもぴったり。
ロティ・ピサンは、ロティ・チャナイを注文できる全てのお店で注文できるとは限りませんし、いつもメニューにあるとは限りません。
例えば、お店にバナナがあるときだけ作ってくれるお店もあります。
それでいつも「ロティ・ピサンある?(アダ・ロティピサン?)」と聞いて、オーダー可能なときだけ注文しています。
バナナの花を料理に使う
クラブ・ジャントン・ピサンというバナナの花を使ったサラダは、知る人ぞ知る、レアなマレーシア料理です。
クラブ・ジャントン・ピサンはニョニャ料理(プナンカン料理)で、マレーシアの中でも、マラッカやペナンといった一部の場所で食べられます。
レモングラスやチリ、ナンプラーなどを使ったスパイシーでエスニックな感覚を楽しめるとのことです。
実はニョニャ料理が好きな私もまだ挑戦したことがなく、いつか食べたいなと思っています。
バナナリーフをお皿にする

マレーシアではバナナリーフをお皿がわりにしたり、食べ物を包んだりするのに使います。
例えば、最も有名なのは、バナナリーフカレー。
バナナの葉っぱの上にインドカレーを乗せて食べるメニューです。
見た目もよく、写真映えもします。

また、ナシラマというマレーシアの料理は、バナナリーフで包まれていることも多いです。
さらに、バナナリーフに魚の練り物を包んで焼き上げる(蒸し焼きにすることも)オタオタという料理も有名です。
このように、マレーシアではバナナをお皿がわりにしたり、料理にくるんだりするのに使いますが、これはとても効果的な方法だと言えます。
バナナの葉には強い殺菌作用があるため、バナナを使うことで、食べ物が傷んだりするのを防げるからです。
バナナリーフの効能について、昔の人が知っていたのかは定かではありませんが「自然のパワーはすごいなあ」と、感動します。
ピサンゴレンにする

ピサンゴレンは、簡単に言うと「バナナの天ぷら」です。
バナナに衣をつけて揚げる食べ物ですが、道端の屋台などで売られており、マレーシア人に愛されるおやつです。
「バナナの天ぷら?」「美味しいの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、私もそう思っていた人の1人ですが、実際に食べてみるとこれがクセになる味です。
バナナに火が通ることで、バナナの甘さがさらに際立ち、熱でトロッとなったバナナがサクサクした衣とよく合います。
一緒についてくるチリソースと食べるのもおすすめです。
値段もリーズナブルなので、小腹が空いたときにおやつがわりに食べる人も少なくありません。
バナナは捨てるところがない!マレーシアのバナナを侮ることなかれ

果物の王様としてみんなから愛され、パーティーまで開かれるなど特別扱いを受けるドリアンとは異なり、バナナはどこででも見かける、全く特別感のない食べ物です。
今まで、マレーシアでバナナが特別扱いされているところを見たことも、バナナパーティーが開かれている様子を見たことも一度もありません。
ただ、バナナの果実、花、葉、どこをとっても捨てるところがありません。
それどころか、なくてはならないものとしてマレーシア人たちの生活を支えています。
ありふれた果物のようですが、決して侮ってはならない、縁の下の力持ちのような存在です。
本当にびっくりするほどに甘く、美味しいので、マレーシアに来たときには一度バナナを食べてみて欲しいです。




























