
濃厚でクリーミーなバスクチーズケーキとフレッシュさを残しつつ、味をぎゅっと凝縮したいちごの組み合わせ。濃厚さと爽やかさを同時に楽しめるひと皿です♪
材料
いちごのフィリング
- いちご(ヘタがついた状態)※1200g
- 粉ゼラチン※210g
- 水10ml
※1 今回は「あまおう」を使用
※2 今回は「森永製菓 /クックゼラチン」を使用
いちごのバスクチーズケーキ(22cm×9cmパウンド型1台分)
- いちごのフィリング上記の全量
- クリームチーズ※1 200g
- グラニュー糖65g
- 薄力粉(コーンスターチでも代用可)10g
- 卵 2コ
- プレーンヨーグルト※260g
- レモン汁 ※35ml
- 生クリーム(乳脂肪分35%)200ml
- 〈ボトム〉バタークッキー ※4約80g
- 〈ボトム〉無塩バター28g
※1 今回は「森永乳業 /フィラデルフィアクリームチーズ」を使用。
※2 今回は「ダノンビオ /プレーン・加糖」を使用。
※3 今回は「ポッカレモン」を使用。
※4 今回は「森永製菓 /ムーンライトクッキー」を10枚使用。
<Aya おすすめグッズ>
・貝印 / B-nat スリムパウンド型 M
作り方
いちごのフィリング
<下準備>
オーブンを110℃に予熱する
いちごは優しく水洗いし、ペーパーで水気を拭き取る。ヘタを取り、縦に4つ切りにする(小さいものは縦半分にする)
オーブンプレートにクッキングシートを敷き、いちごを並べる。水分が早くしっかりと飛ぶよう、切った断面を上にする。
110℃のオーブンで約40分間乾燥焼きにし、いちごの水分を飛ばしてセミドライにする。
※30分経ったところで一度オーブンのふたを開け、蒸気を抜く。
※セミドライにすることでいちごの味と香りを凝縮!
完全に冷めたら、クッキングシートごとまな板に移し、包丁で粗く刻んでピューレ状にする。ボウルで100g計量する。
耐熱容器に水10mlを入れ、電子レンジで温める(600Wで約10秒)。お湯に粉ゼラチンを振り入れ、小さなホイッパーでよく混ぜる。再度電子レンジで5秒ほど温め、さらに混ぜてゼラチンを完全に溶かす。
ゼラチン液を茶こしで濾しながらいちごの上に注ぎ、ゴムベラで混ぜて全体に行き渡らせる。ラップをかけ、冷蔵庫で一晩冷やす。
レシピのヒント
ゼラチンの混ぜ方
いちごのバスクチーズケーキ
【型の準備】
・型のサイズよりかなり余裕を持たせた大きさのクッキングシートを用意し、くしゃくしゃに丸めてから水に浸し、よく濡らす。広げて軽く水を切り、余分な水分を落とす。型に敷き込み、角を指でしっかりと押さえる。
※ バスクチーズケーキは高温で焼くため、型紙が乾燥していると焦げたり燃えたりする恐れがあります。あらかじめ水分を含ませておきましょう。
〈下準備〉
・オーブンを230℃に予熱する。(オーブンプレートは温めず常温)
・グラニュー糖と薄力粉を合わせ、混ぜておく。[★]
・卵2コを割り、よく溶いておく。
【ボトムを作る】
バターを耐熱容器に入れ、軽くラップをして電子レンジで溶かす(600Wで約45秒)
食品用保存袋にクッキーを入れ、空気を抜いてチャックを閉じる。穴あきを防ぐため布やタオルに挟み、麺棒を転がしてクッキーを砕く。
クッキーをボウルにあけ、溶かしバターを全体に回しかけ、ゴムベラで混ぜてバターをクッキー全体に馴染ませる。クッキングシートを敷いた型に入れる。
ラップを巻いた小瓶などでトントンと押さえ、平らにならす。角は指で押さえる
生地が出来上がるまで冷蔵庫で冷やしておく。
ホイッパーに持ち替え、[★]を加えよく混ぜる。この段階でダマが残らないよう、しっかりと混ぜておく。
※ 空気が入らないように、ホイッパーをボウルの底につけたまますり混ぜる。空気が入ると、焼いた時に生地が余分に膨らみ、冷めると沈んで口当たりが悪くなる。
ヨーグルトを加え混ぜる。溶き卵を3回に分けて加え、都度なじませる。レモン汁も順に加えなじませる。
ホイッパーで混ぜながら、生クリームを加え混ぜる。ボウルの周りや底にたまった生地もしっかりと混ぜ込む、ダマがなくなり、全体がなめらかな状態になれば生地の出来上がり。(生地の温度の目安: 16.6℃)
ボトムから1cmくらいの高さまで生地を注ぐ。中央にいちごのフィリングをライン状に置き、残りの生地を静かに流し入れる。最後に、スプーンの柄などで表面の気泡をつぶす。
※ ライン状に置いたいちごのフィリングが動いてしまわないよう、おたまやレードルを使って、低い位置から生地を注ぐ。
オーブンプレートに乗せ、230℃に予熱したオーブンで24分焼く。タイマーが鳴ったら、型の奥と手前を入れ替えて250℃に設定を変え、さらに8分焼く。
表面にしっかりと濃い焼き色がつけば焼き上がり。焼き色が足りなければ、様子をみて1~2分ほど焼き時間を延長して調整する。
※ 焼き上がりの生地はまだゆるく、型を軽く揺すると生地の表面が揺れるくらいの固さ。
型に入れたままケーキクーラーに乗せて、粗熱が取れるまで冷ます。表面にクッキングシートをかぶせ、食品用保存袋に入れて冷蔵庫で一晩冷やす。
お湯で濡らした布巾を型に当てて少し温め、型抜きしやすくする。型を横に倒し、クッキングペーパーを引っ張って型から出す
包丁に熱湯をかけ、布巾で水気を拭き取る。
温めた包丁で端を切り落とし、約2.5cm幅にカットする(約8カット)。
※ 1カットごとに包丁を拭いて熱湯をかけ、水気を拭き取る。温めた包丁で切ると、なめらかで綺麗な断面になります。
レシピのヒント
生地の作り方
・生地の作り方(0:00~) ・生地の入れ方(2:00~) ・焼き上がり(2:50~)
あとがき
バスクチーズケーキの発祥と言われる小さなバルレストラン「La Viña(ラ・ビーニャ)」
を、2019年夏のバカンスでサンセバスチャン観光の際に訪ねた時のお話。
ヨーロッパでは夕食の時間が遅く、特に夏は22時近くまで青空が見えてとても明るいので、気付いたらもうこんな時間と驚くことがよくあります。夏のサンセバスチャンのバル街では、お店に入って気になったピンチョスや料理を3,4品頼んで次の店へ。4〜5件ハシゴして、それぞれのお店の特徴ある料理とお酒を楽しむのが醍醐味。
私がラ・ビーニャを訪れたのはハシゴの一軒目、19時頃のことでしたが、厨房ではまだ夜営業分のバスクチーズケーキを忙しそうに焼いている最中でした。
お店に入って正面の壁にずらりと並ぶ巨大なチーズケーキは圧巻。たぶん直径30cmくらい?すでに10台くらい並んでました(まだまだ増える)。棚で粗熱を取ったものをカットして提供されるので、ほんのり温かく、口に入れるとしゅわっとした食感。日本の濃厚なものと違って、ふわっとした優しい甘さのカスタードの味わい。ちょっとチーズ感があるスフレのような感じでした。
現地では「Tarta de queso タルタ・デ・ケーソ(チーズケーキの意)」と呼ばれています。
ラ・ビーニャはバスクチーズ専門というわけではなく、他のバルと同様にカウンターでピンチョスやお酒を楽しむことができます。みんな締めには必ずチーズケーキを注文!カウンターで手際よくカットされ、ドンッと豪快にお皿に盛ってスプーンと一緒に提供されます。結構なボリュームですが、ふわっと軽いので案外ペロリといけて、その後もハシゴ酒をしてサンセバスチャンのバル街を満喫しました。