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フジコのイチゴ栽培日記その3 ハダニと越冬編 

フジコ

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フジコ
農家の娘、整理収納アドバイザー

みなさまこんにちは、フジコです。

この度「枯らす専門家」から脱却すべく宮崎大輔さんの『プランターでかんたんイチゴづくり(おうちで楽しくイチゴ狩り!)』を参考に、10月からベランダでイチゴ栽培を始めました。

▼関連記事はこちら
〈その1〉植え付け編
〈その2〉日々のお世話とシャクトリムシ編

紅ほっぺが開花!ひと時の癒し

2024/11/23 イチゴ栽培45日目

次々に開く新しい葉、フレッシュな緑との出会いに喜んでいたフジコでしたが、なんと、今度は花が咲きました!

紅ほっぺの花の写真

白い花びらがいじらしい、小さくてかわいい紅ほっぺのお花です。その隣には、もう1輪咲きそうなつぼみがあります。しかし、まだ11月。『プランターでかんたんイチゴづくり』によると、花は2月中旬までは摘み取ったほうが良いとのこと。

春の収穫に向けて体力を蓄えるためとはいえ、こんなにかわいく咲く花を摘み取ってしまうだなんて……。子どもも「花が咲いたら、たしか実がなるんだよね?」と楽しみにしているのに……。

しかしこれは、ベランダでイチゴ狩りを楽しむための試練だと自分に言い聞かせハサミで摘み取りました。

イチゴの花をハサミで切る様子

摘み取った花はしばらく一輪挿しに挿して鑑賞することにしました。あわてんぼうのお花ちゃん、ひとときの癒しをどうもありがとう。

花瓶に入れたとちおとめの花の写真

新たな脅威!ハダニとの戦い

2024/12/1 イチゴ栽培53日目

シャクトリムシの被害もなくなり、新しい葉や花が咲き順調に思えたイチゴですが、実は数日前から気になっていることがありました。それは何枚かの葉の表面に現れた「白い斑点」です。

ハダニの被害にあったイチゴの葉

そういう模様なのかな?と思いながらも、心がざわざわするフジコ。意を決して震える手で「イチゴ 葉 白い斑点」と検索します。

いくつかの似たような葉の画像の中に、同じ症状のものを見つけました。原因は「ハダニ」
ひとまず病気ではなかったことに一安心するものの、また害虫の被害です。

書籍によると、ハダニは0.3〜0.5mmのごく小さな虫で、葉の裏に寄生し、密度が濃くなるとクモの巣状の糸を出して葉を覆うとのこと。葉の表面に白い小さな斑点が現れたら、高い確率で寄生しているそうです。もう完全にこれです。フジコ確信。一刻も早く対策を!

ハダニ対策①:テープで取る

葉の裏にテープを押し当てて、ハダニを取り除きます。押し当てたテープをよく見ると、なんとなくそれっぽいツブツブが付いているような。

ハダニをとったテープの写真

ハダニ対策②:葉水を行う

まずは1週間、毎朝欠かさず葉水を行い、ハダニを洗い流します。今回は病気の予防も兼ねて、重曹を混ぜた水を使用しました。ハダニを一掃した後も予防のため、週に2〜3回程度の散布を心がけます。

イチゴの苗と駆除剤の入ったスプレーの写真

一度出てしまった葉の斑点は消えることはないそうです。なぜもっと早く調べなかったのか、対策が遅くなったことを悔やみます。シャクトリムシと同様、長い戦いになりそうです。

イチゴの冬支度

2024/12/12 イチゴ栽培63日目

12月になり、季節はすっかり冬となりました。本格的に寒くなってくると、イチゴは徐々に「休眠」に入ります。

フジコが毎日楽しみにしていたのは、元気に空に向かって伸びていた葉が、休眠に入るために少しずつ地面に近づき寝てくる様子です。地面の暖かさを求めるのでしょうか。それとも、葉を平らに広げて表面積を増やすことで、より多くの日光を浴びようとしているのでしょうか。これぞ自然の神秘と、温かいコーヒーを飲みながら眺めるフジコなのでした。

休眠前のイチゴの苗
11/1
休眠中のとちおとめと紅ほっぺ
12/12

毎日だんだんと葉が寝てくる様子はInstagram(@fujiko_karasanai)またはX(@fujikokarasanai)でご覧いただけます。

休眠中も欠かさずお世話を

2024/12/16 イチゴ栽培67日目

イチゴが休眠に入っても、水やりや防虫、花・ランナー・枯れ葉の摘み取りなど日々のお世話は欠かせません。

苗を購入した時から生えていた一番古い葉の色が、変わったり枯れてきているのが気になるようになりました。

枯れた葉は、左右に揺らして根本から摘み取ります。揺らしても取れない葉は、一部色が変化していてもまだ光合成に役立っているそうなので残します。

実は、2株ある紅ほっぺの苗のうち、1株の葉がたくさん枯れてしまい、取り除くとほとんど葉が残らなくなってしまうのです。なんとかこの冬を乗り越えてほしいものです!

紅ほっぺの苗の写真

休眠中も欠かさずお世話を

2025/2/24 イチゴ栽培138日目

約3か月の休眠期間、お世話を続けた結果、新しく生えてきた葉はきれいでツヤツヤ!ハダニの白い斑点もありません。

つやつやのイチゴの葉の写真

何度かフジコもイチゴと一緒に休眠してしまい、ハダニが復活したような気配があったのですが。無事に冬を越し、ハダニとの戦いに勝利を収めることができました。

2025/2/28 イチゴ栽培142日目

新しい葉がもりもり出て、寝ていた葉がずいぶん起き上がってきました。いよいよ休眠が明ける予感です。

花が咲きそうな様子もあるので、はじめての追肥をしました。たくさん栄養を蓄えて美味しいイチゴになりますように。

追肥の様子
イチゴの肥料400g(Breezy Green)

2025/3/3 イチゴ栽培145日目

最低気温が5度を下回る予報がでたため、イチゴの苗を室内に入れることにしました。Welcomeイチゴちゃん。今夜は一緒に眠りましょう。

一旦室内に入れてしまうと「まだ寒い気がする」「今日も外は寒いでしょう」と甘やかす気持ちが出てしまうので、少しでも暖かい日の日中は外に出して陽に当て、夜間だけ室内に入れることにしました。

室内に置かれたイチゴのプランターの写真

2025/3/7 イチゴ栽培149日目

1月2月と、冬を越えた寒さに強いフジコのイチゴたち、いつのまにか増えた葉の間に小さな花芽がたくさん出てきました。2月中旬までの花は摘み取る、の教え通りに摘花していましたが、気温が高い日も増えたこの日に咲いたとちおとめの花を、最初の実に育てることに決めました。

とちおとめの花の写真

番外編

休眠明けに、憧れの溢液現象を観測!


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〈参考書籍〉

プランターでかんたんイチゴづくり
おうちで楽しくイチゴ狩り!)

宮崎 大輔

Writer

フルーツライター

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